4月12日午前3時起床、テレビの前に陣取った。そう、アメリカ合衆国ジョージア州オーガスタで行われているマスターズ(1934年の大会設立)に出場している松山選手を応援する為である。
初日から4日目、時差ぼけの様に多少眠いのもこの為だが、その眠さも松山選手の優勝で一気に晴れる事となり、その反動で嬉しい涙雨を流した。アジア人初、日本人が初めてマスターズチャンピオンになった。日本男子のメジャー大会への挑戦は、89年前に全英・全米オープンに出場した宮本留吉から始り、青木が、尾崎が、中嶋が、伊沢が、片山が、外人選手の胸板の厚さのような壁に跳ね返されて何度、涙を呑んで来た事だろう。
そんな重圧を跳ね返しながら松山選手は淡々と冷静にプレーした。グリーンエッジからのチップイン!200ヤード先の2ヤード内にピンポイントで飛ばすセカンドショット!etc、もう神技としか言いようがない。そして最終18番ホール、2位のザラトリスに一打差でカップからボールを拾い上げた。テレビで実況放送を行っていた中嶋・宮里・小笠原アナウンサーも暫し絶句し、しゃべれない。そして「後半苦しかったからね・偉業の凄さが分かっているからね・・・」と。ゴルファーにとって2021年4月12日は、忘れる事が出来ないメモリアルデーになる事だろう。オーガスタナショナルのゴルフコースを設計した球聖・ボビージョーンズもアジア人の「マスターズ」名手の仲間入りをした松山選手の優勝を讃えてくれている事だろう。
それと共に、18番ホール終了後、キャデイーの早藤君がピンをカップに戻した後、コースに向かって脱帽し一礼、日本人としては当たり前にする所作なのだが、それをテレビで観たアメリカの視聴者が日本人の行動に驚きと共に感動し、日本人の凄さを知らしめる事となり、松山選手の優勝もそうだが早藤キャデイーのお陰で、より日本人のイメージアップになった事だろう。リスペクトとは何か?を、アジア人に教わり、きっとお墓の下で球聖・ボビージョーンズも喜んでいるに違いない。今回の優勝が切っ掛けに、益々ゴルフが盛んになるよう祈念したい。
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