2008年4月17日木曜日

掛川ツーリングレポート♪

掛川ツーリングレポート♪ 

 4月12・13日「ぶらっと!掛川ツーリング」へ行って来た。
ぶらっと!」はインターネットを利用した日刊ブログ新聞で、会員みんながそれぞれの
視線でとらえた地域の話題を「記事」として発信するコミュニティメディアだ。
 一昨年の9月御縁があり、編集長の野口さんと知り合い、勧められるまま山梨の
ライターとなり、富士山麓の風景写真を中心に投稿して来たが、3月末をもって
編集長を卒業される運びとなり、同窓会・送別会・ご苦労さん会も含んでおり
掛川の 長谷川さん を中心に「掛川ツーリング」として、隣の県での開催とあっては
土日の忙中ではあるが、編集長の卒業式、もー!ジッとしていられません。
それに、掛川は スローライフ運動発祥の地 でもあり、一度訪ねてみたい所だし
家内に頼み込んで無理やり了解を取り、直前の金曜日に滑り込みで参加表明をした。
直前で長谷川さんやスタッフの皆さんを慌てさせ、大変申し訳ありませんでした。
     


 ・ローカル線に揺られて「ぶらっと!懇親会」

 4月12日(土) 12:00掛川駅北口集合
時間があったので、東海道線富士駅から鈍行で下り30分前には到着予定が
掛川駅到着が10分遅れてしまった。
 北口へ下りると構内には知った顔がアチコチに・・・何となく嬉しくてハグしたい
衝動に駆られたが、60オヤジのハグでは絵にならないので止めた。

 スケジュールは、こんな感じ・・・  
12:52 天竜浜名湖鉄道 ・掛川駅発→14:29佐久米下車→春の浜名湖
散策1時間20分→15:45東都筑にて乗車→17:19掛川着・解散



 サポートの自転車部隊が電車内へチャリを持ち込んでいた。
天浜線は自転車の車内への持ち込みがOKで驚いた、このサービスは
サイクリストには堪らなく嬉しいサービスではないだろうか、行けるだけ行き
疲れたら、帰りは電車で・・・が、可能になる。
 電車が動き出すと、早速ビールが振舞われ電車内宴会開始。編集長は
日本酒「喜久醉」の一升瓶を片手に持ってお酌して回り、車内を行ったり来たり・・
笑っちゃいました。(失礼)
 また、長谷川さんが全国へ貢物での参加の呼び掛けたのが功を賞し、各地の
土産が集まり、参加したライターさんお持たせの土産も配られ、甘いものやら
辛いお水まで頂き、良いご機嫌に・・・。配られたお弁当もコンビニ弁当と違って
各食材それぞれが互いに自己主張をし、持ち味を出していた。  
 地産地消を推し進める当地だから出来る技かも知れない、美味しく頂いた。



 佐久米駅で降り、田圃に咲くレンゲを見ながら歩いた。道路脇には洒落た
無人販売所があり、みかんを売っていた。思うに、無人販売所がある地域は
豊かで暮らしやすいのではないかと思う。商品を無人のスタンドに置く農家も
また、買ってくれるお客様も、信頼の糸で繋がっている。こうしたスタンドが
続いているのは豊かさの証明だ。
 次に、浜名湖の岸辺を歩いた。打ち上げられた貝の欠片が帯の様に
続いている。何気なく踏むと靴底にサクツ!サクツ!と、何とも心地良い音が
伝わって来た。音が立つのが嬉しくて、岸辺の貝の帯を探して歩いた。

 

 海辺から一転し、帰路は丘を登った。ウグイスが鳴いているのが聞こえる
過日、春遅い富士山麓で聞いたものとは格段の相違で上手だった。気温は
18℃くらいだろうか、標高が高く、気温の低い富士吉田市から出掛けたので
ポロシャツ+ベストでも汗をハンカチで拭き々の散策だった。それぞれが
思い思いに立ち止まり、チョット行列が遅れたが無事、東都筑駅にて帰りの
電車に乗車した。
 電車の中では名田さんの入っておられる『 松崎蔵つくり隊 』の皆さん協力
による、光る カラフル泥団子 製作の遊びが待っていた。段取り良くエプロン
スチロールのトレイ、ヘラ、フィルムケース、そして乾燥させた団子が配られ
松崎町の関さんや同行の隊員指導の下、色付け、乾燥、磨きを行い、全員
それぞれが光るカラフル泥団子を完成させ、お土産として袋付きで頂いた。
 感謝である。漆喰を磨けばこんなに光るなんて・・・凄い!自分も磨き込んで
漆喰の様に光を放ちたいものだ。 どなただったか、私の額を磨き隊と
おっしゃった方がいらしたが、そんな光かたでは無く、男として燻し銀の様に
渋い光を放ち、存在感のある男に磨いて欲しいものだ(笑)



  電車からバスに乗り換え、宿泊先の「 ならここの里 」へ向かった。 
「ならここの里」は山間にあり、原野谷川を挟んで佇んでおり、川を流れる水の音が
一番大きい音源だった。温泉に浸かり7時30分から11時まで、管理人の
いなくなった奥の食堂で延々と交流を持った。普通の宴会場では、こうは行かない
手配して下さった掛川衆の、先を見通した配慮に感服した。
 取り合えず解散。男性棟と女性棟に別れ泊まったが、2次会は男性棟で
飲み、話し、解散は1時30分。それにしても「ぶらっと!」の女性陣は酒が強いし
体力も並外れたものを持っている、これも普段から行動している賜物か・・。

 ぶらっと隊の朝は早い!7時30分朝食だ。
昨晩、紹介された 柴田牧場の ジャージー牛乳 がテーブルに並び
地元で取れた野菜・ハムを使ったサンドイッチを頂いた。
味は勿論!一味違っていた。私は普段、胃が弱いので?朝、牛乳は飲まないが 
しばちゃんちの牛乳は、飲んでも下す事は無かった。食後、散歩をしたが山々は
緑に萌えており、遅咲きで満開のサクラもあった。山々は秋と春に、より一層輝きを
増す。春は良い、枯れていた枝に新芽が芽吹き、新しい命に満ち溢れ、山が膨らむ。
 原野谷川に掛かるつり橋を祭りの準備で渡る人々の上に、サクラ吹雪がハラハラと
舞、とても綺麗だった。ぶらっと隊とスタッフを乗せたバスは「ならここの里」を後に
柴田牧場へ向かった。



 柴田牧場のショップで休憩を取り、牛舎へ行った。ジャージー牛の
ウルウルした大きい目が印象的で可愛かった。次に茶畑のど真ん中にある丘
五明(ごみょう)彗星発見場所へ行った。掛川市在住のアマチュア天文家
西村栄男氏を称える碑があった。茶畑が山の稜線に沿って幾重にも等間隔で
並び綺麗だ。



  次に「 ねむの木こども美術館 」へ行った。
ドングリをモチーフにしたものだそうだが、海好きの私はナポレオンフィッシュの
方が良いと思う。ナポレオンの額部分が宮城まりこさんの作品展示場にもなっており
ガラスを加工したオブジェがあった。その部分は球体をしており、さながら子宮の
イメージだろうか?胴からシッポ部分には子供達の作品が飾られ、その見事な発色と
自由な色使い、根気に圧倒された。美術館の隣にある民家の枝垂れザクラも、見事に
咲いていた。

 山を下り、天浜線と平行して走りバスは止まった。
佐藤君お奨めの、田んぼと併走した道路で直線が3キロ続くのだそうだ。
良いな平らな所は、富士山麓は富士山からの傾斜地にへばり付いているから
これだけ平らで真っ直ぐな道は無いのだ。チャリで天浜線の電車と勝負したくなった。
いるだろうな?そんな奴が掛川にも・・・。そして、何より良いのが電柱が無い事
この景色をいつまでも残したいものだ。海に近い田んぼには、既に田植えを
終え、苗間から一人立ちした稲の子達が、初夏の陽射しを受け気持ち良さそうに
揺れていた。


           キューイの新芽  ニッキの葉
 
 次は、昨晩紹介された キューイフルーツカントリーJAPAN の平野さんちを訪ねた。
色んな種類のキューイを頂き、キューイの棚の下で説明を聞いた。妹の所にある
キューイも、元は平野さんちの子孫だったのだ、ヘー!

 昼食は「掛川そば研究会」の皆さんが、渾身の手打ちそば3種類を振舞ってくれた 。
三種類の内訳は桜蕎麦、茶蕎麦、田舎蕎麦だったが、研究会の域を超えた蕎麦だった。
味良し、茹で方良し、香り良しで、三拍子が揃い踏み。今まで色々な趣味をして来て
もう何物にも手は出さないと決め、パソコンと写真だけを追求しようとしていた決心が
揺らいでいる。私も美味しい蕎麦を打ちたい!などと云う、煩悩が頭の中で渦巻き
出した。

 この事はさて置き、場所は何と!井村さんち。井村さんは、家を画家さんに開放して
絵画の展示までしていた。凄いのは、洗い物を家の中まで持ち込むのは大変と、流しを庭に
作ってしまったり、ガレージか?作業場なのか?大型冷蔵庫まで備わり、皆で使うには最高で
人が集う「たまり亭」です、私も欲しくなった。



 長崎県千々石(ちぢわ)の松本由利さんから 頂いたエソ。山吹さんが最初にエソに
噛み付き美味しいと言い、皆が後に続いた。この歯、この姿のエソに噛み付いた
山吹さんはエライ!




 午後からのツアーは、街なかウォーク・街なかサイクリング・車でお茶畑・街なかで呑むの
中から、街なかウオークを選び参加した。一級建築士の高橋さんが案内して下さり、建築家の
立場から、道路を広げ街を作る事の是非のお話をお聞きし、成る程と思った。街は路地も
あったり、大きい道路も合った方が良い。人を優先するのか?車を優先するか?古い建物を
大事にするのか?新しく建物を作るのか?が、大いに問われる。
 武家屋敷・大日本報徳社・竹の丸・十九首塚・掛川城御殿・長屋門の武家屋敷を回り
NPOの事務所に戻ったが、誰もいなかったので高橋さんが、最も静岡らしいデイープな駄菓子屋
「すいのや」に案内してくれ、静岡おでんを頂いた。歩き回ったので小腹が空き、美味しく頂いた。
 車でお茶畑隊が来た時には、残念な事に売り切れで、食べられなく、自分達だけで申し訳なく
思った。他のチームも集まり、NPO前で掛川式神社手締めをして、ツーリングの無事終了と帰路の
安全を祈り解散した。

 楽しい2日間であった。掛川の豊かさ、懐の深さを、海辺と山を歩いて体感した。
商・工・農のバランスも程好く取れており、羨ましい限りだ。何より人が素晴らしい!
この街に住んでいる事の誇りと自信と笑顔に満ち溢れているスタッフは、淡々と与えられた
仕事をこなす。スタッフの皆さんお世話になりました、感謝・感謝でございます。
また、全国から貢物を送って頂いた皆さんにも感謝で一杯です。「ぶらっと」の底力を
見た気がします。
 そして、掛川ツーリングを最初にテーブルに載せてくれた、井村さん、佐藤さん、レイコークンさん
長谷川さん、ありがとうございました! 掛川を堪能させて頂きました。

 お世話になったお返しは何にも出来ませんが「掛川ツーリングレポート♪」として、まとめ
当方ページをご覧になっている皆さんに、掛川を知って頂く事で、恩返しの一部になればと
思っています。お世話になりました。          
                                      遠山喜一郎                 
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