1999年10月28日木曜日

北海道旅行記

 平成11年10月26、27日 1泊2日で北海道に行ってまいりました。地区の幼なじみの同級生16名の参加です。旅行に出掛ける嬉しさやなにやらで、眠れず飲んだ水割りが災いして、目覚まし時計に起こされたのが集合10分前、バタバタと仕度をして、顔も洗わずトイレも行かずに家を自転車に乗り飛び出しました。多少遅れましたが事無きを得て、午前4時45分「イザ!」出発河口湖I・Cから羽田へ。中央高速から首都高を通り、左に東京タワーレインボーブリッジが見え始めると、甲斐のオヤジ軍団は小学生まで思考レベルが戻ってしまいます。「おいおいあれフジテレビ!ずら」空港道案内の飛行機のイラストにまで反応し、ジェット機が見えると「JALずら、NAずら、あれなんずら?」とハイ・テンション、いいよねー旅行はー。8時20分羽田を立ち一路千歳へ、一昨日まで心配された台風も北上して、大して揺れもせずに1時間15分の快適なフライトでした。新千歳空港はリニューアルされ、8年前の面影がなく自衛隊と共用していた滑走路にF16の姿が見えず、まるでジェット機のような時の流れの速さを感じました。予約しておいたレンタカー2台に分乗して住石新千歳C・Cへ。ウインドガラスに広がる畑の広さにオヤジ達は「草取りが大変だ」「大型農機が必要だー」と喧々囂々!時折ウインドにポツポツ雨粒が、やな感じである。

 第32回八友会北海道コンペの雨天プレー開始!降ったり止んだり、それにも増して芝の状態が夏の日照りのせいかガタガタで、ノータッチプレーで行っているコンペが今回は6インチしかし6インチではプレー出来ず、芝のある所まで3,4メーターもボールを移動させる始末でした。最初の3ホールは雨でしたが、その後は晴れて北海道の初秋を堪能、コース上ではつがいと思われる2匹のキタキツネに遭遇、餌を食べていないのか痩せていたのが気になった。 アウト44イン45でホールアウト成績は8位という結果でした。年2回のゴルフで90を切れば文句は無いよネ。因みに、会でのハンデはシングルです。時間が押していたので皆を急がせ、道央自動車道を札幌へ、ススキノへ~。

 人家が少なく、回りに明かりの少ない高速道路を北広島辺りまで来ますと、前方の暗闇が放射状に明るくなって来ます。新札幌I・Cで降り、36号線を暫く走り豊平橋を左に曲るとネオンの洪水ススキノ! ハイ!ニッカ!杯!カニさん!久し振り~! ホテルはススキノのド真ん中”札幌東急イン”チェックインも早々に済ませ宴会場へ。会場はホテルに近い居酒屋”瑠久”1時間の遅れで到着です。すでにコンパニオンのオネーチャンが待っており表彰式もそこそこに「乾杯!」苦しゅうない、近こう、近こう!! 久し振りの北海道、サー食うぞーと気合十分!ところが、銘々に出てきた品は箸、グラスおしぼり、ホタテの燻製のお通し。後は4名分の盛込みで半割のメイクイーンが4コ、この芋は美味かった。焼きシシャモが4匹ずわい蟹の足が2ヶ(8本)、お刺身はまぐろ、いか、たこ、サーモン以上各自1切れずつ茹でアスパラ4本このアスパラも絶品!ホッケの開き1枚、カニ雑炊(家のどんぶりに入れたら1杯分)以上。コンパ代を別にして、酒代込みで1名4800円「高けーッ!」腹7分!アッという間の90分! 次!次!誰言うでもなく延長!延長! 2次会は、すぐ前のカラオケ屋へ突入!パーテイールームへ。ビール、ビール!歌、歌!ダンスだ!チークだ!60分経過する頃にはゴルフの疲れからか、3分の1が眠りのモードへ10時30分解散、自由行動。「ススキノの夜は今からだべサ」と話しを付けておいたコンパの けいチャンとキヨちゃんを誘い、仲の良い友人に声を掛けたら眠いからとつれないお言葉にしょうがなく、2人を連れてススキノネオンの中へ繰出しました。かねてより、ニューハーフショーが観たくて提案したところ、意見が一致し「行こう行こう」となりましたが彼女等もススキノに詳しくなく、コンビニに飛び込み情報誌を買う始末に思わず苦笑してしまいました。近くの、第2旭ビル2Fにショーパブ(ゴメン名前を忘れた)がありドアを開け入って行くと、あの、タバコとオシャベリで嗄れた声で「いらっじゃイー!!」ステージの一番前に案内されました。店内は満員!「何します」ついたコ(女、男)は昼は男で夜は女をやってるそうナ、とにかくキレイ!身長185cm、スレンダーな手足、化粧の行き届いた面立ち、左右に座る2人を観ると「キレー!」と言ったまま目が点、顔がスになり、先程の宴会の時にしていた顔がまるで仮面のようでした。機関銃の如くポンポン出て来る話術、彼女?達の仕草。もっとも、彼女?達の様に普通の女の子が真似たら怖くて近寄れないだろうね。やっぱ、ニューハーフは第3の性なんだろうかね。狭い店内を工夫し、通路に取外し可能のステージを延長させ、ショーが始まりました。20坪に満たない狭い満席の店内で、狭さを感じさせない踊り、軽妙なお客を飽きさせない語り、楽しい一時でした。大笑いして時計を見ればお昼もとっくに回り、お腹も減り、近くにあった寿司屋へ飛び込んで食べる事に。良く考えたら、雑炊を除けばその日初めての米の食事2、3コつまむ積もりが、きよチャンが良く食べる子で「うに、いくらとろ、しめさば・・」と大食いチャンピョン大会の勢いでした。文字道理、釣られて食べてしまい私も満腹に。値段とお味は中位といったところでしょうか。「ご馳走様~」の声を背中にホテルに帰還! 午前2時30分、ススキノの夜は釣られて食べられてしまったの巻き! 膨らんだ腹を摩りながら眠りに・・・・

 午前8時起床!カーテンを開けると目の前には山でもなく、海でもなく、隣のビル。一気に現実に引き戻され顔を洗い、歯を磨き、身支度をしてホテルの周りを散歩すると、昨夜とまるで様子が違いまして、丁度、化粧の上手な女の子に突然ノーメイクで会ったかのような感じを受けました。 やっぱり、ススキノは夜のネオンがいいよネ、似合うよネ!10時出発!中央市場へGO! 場外市場で買い物、土産にたらば、メロン等購入、中を観て歩くが、流通の発達で何処へ行っても日本中同じで詰まらない。自分の近くで買えない物を捜すのが苦労します。 旅行すると必ず寄るのが市場、そこに住む人達が何を食べ、ドンナ暮らしをしてるか解るのが市場です。中で食べた揚げたての、120円のハンペン美味しかった。札幌西I・Cから道央高速に乗り一路小樽へ!30分も走ると右に日本海が前方丘の向こうに、小樽の町が見え始めました。小樽湾を町が大事そうに抱えてるかの印象でした。トンネルを抜け町に入ると石作りの建物が点在し、しっとりとした、大人の町と言う印象でした。「寿司!寿司!食うぞう!」感傷に慕っている間を与えません!寿司屋通りを右に入り”旭寿し”へ、寿し食べ放題をやってるとの事で入店するも食べ放題は4時からとの事に一同ガッカリ!旭握り(3800円)を全員注文するが、出て来た器は食べ放題の4人盛り合わせ!「今日も盛り合わせかヨ!」ホント手を抜いて欲しくないよネ。3800円支払うんだから、器に名々盛れよな!こんな事をしていたら寿司の町小樽が泣くよな。味は中の下、料金高し!車に乗り込み小樽運河へ、運河と倉庫群をバックに記念撮影!散策。♪イエスタデーを聞きながら・・小樽運河~♪

 裕次郎記念館へ行き、記念撮影!マイカル小樽へ!4時間の自由行動ヤッホー!!単独行動。テレビで見ていたから解っていたが、マイカルはデカイ!!1階から4階まで駆け足で周り一経営者として心配になった、果たして元が取れるのか?アミューズメントパークまで備えた1つの近未来的な町がそこにあった。早々にタクシーを交渉して2時間貸切り、市内の古い建物の
見学に向かいました。北のウオール街と呼ばれた頃の香りの残る町、重厚な石作りの建物が点在し、タクシーではなく徒歩で町の中を、霧の中、誰かと歩きたくなるような町でした。鰊が獲れたり、石炭が黒いダイヤと呼ばれた頃、その積み出し港として繁栄した当時の様子を窺い知る事が出来ました。青山邸の神社仏閣にも似た荘厳なたたずまい、鰊御殿では質実剛健で活気ある様子の往時が偲ばれました。小樽は日本の町の中でも元気な町で、1度は尋ねてみたいと思っていましたが、来て観て理解出来ました。流行っているのは観光客相手の店だけ、地方にマイカルのような巨大デパートが進出すると市民の生活が変化し、やがて町の中心が過疎化していく現象になるのでしょう。デパートが出来たり、道路が出来、便利になれば成る程、何か忘れ去られたり、消えて行ったりする物が沢山あると思います。経済至上主義のこの日本は何処まで繁栄が続くのでしょうか?などと考えつつ、小樽を後に帰路につきました。