2005年6月17日金曜日

草津温泉視察旅行

    平成17年6月13・14日
 
 6月13・14日(月・火)富士吉田市商工会議所観光サービス部会の研修旅行で草津温泉に行って来た。 1週間前の天気予報は雨であったが、運が良くハズレ、傘の心配をする事の無い旅行であった。

 午前7時、雲間から顔を覗かせる富士山に見送られ会議所前を出発した。行程は

 ー往路ー
富士吉田市 → 御坂IC・中央道・長坂IC → 佐久市 → 鬼押し出しハイウエー →
草津町役場(研修13時~15時45分) → 宿・ホテル桜井15時着

 ー帰路ー
宿(9時出発) → 浅間酒造観光センター → 水澤寺(五徳山 第16番) → 万葉亭
(水沢うどん) → ハルナグラス → 前橋IC・関越道・鶴ヶ島IC → サイボクハム →
圏央道 → 日の出IC → 八王子IC・中央道・河口湖IC → 会議所到着18時

 中央道双葉サービスエリアでトイレ休憩の為バスは駐車した。トイレを済ませ、出店をひやかしながらバスに向かうと知った顔がニコニコしながらやって来た。友達の鮨処”いとよし”の常連k社長であった。「何処行くんですか?」「草津です(*^_^*)」「あっそう!一緒ですね!奇遇だね!」「草津の何処へ泊まるの?」「ホテル桜井です(*^_^*)」「えっ!一緒じゃん・・・♪」偶然ってあるもんですね~!K社長も身内15名で慰労のバス旅行中であったのだ。

  
 峠の釜めし 佐久乃おぎのや   車内から見た浅間山・鬼押し出し    

 途中、峠の釜めしで有名な「佐久乃おぎのや」に寄り、浅間山・鬼押し出しを車内から見学し、緑に萌える樹木のトンネルを走り、12時には草津町役場に着いた。1時間のフリー昼食時間が与えられ、それぞれが好みのレストラン食堂へ向かい、私は会議所職員の桑原君と鄙びた食堂へ入った。観光客らしきおばちゃん3名の先客がいたが、厨房には割烹着を着たおばちゃんの他に人影は見えない食事処の失敗の不安が過ぎった。感は当たっていた、2人共900円のカツ丼を注文したが、その豚肉の薄い事、濡れ煎餅の如しで、甘~い味付けで味悪く、何年振りだろうこんなカツ丼を食べたのは・・・参った。 町長に会うので事前調査にでもなればと思い「おばちゃん、どう景気は?」「暇だね~!」「町長さんはどんな人?」「理論家だね~!」「あ、そう・・・理論家なんだ・・・?」おばちゃんの発した似合わない理論家と云うフレーズと、嫌な甘さが口に残り、気が付かず前を通り過ぎたバスターミナル1階には、何とレストランが2店舗あり、ショーウインドに並べられたデイスプレーの厚いカツ丼がメッチャ美味そうでガッカリの2重唱であった。   

    
    草津町庁舎       感動もの”玄関に飾られた歓迎の文字”   講演する中澤町長    

    中澤 敬町長   日本観光カリスマ100選に選ばれた方です。 
                観光カリスマ 中澤氏
 
 午後1時、庁舎の玄関に集まった。玄関には商工会議所歓迎の文字が・・・これを見ただけで町の、そして町長の気迫、姿勢が伝わって来た。4階の会議室に通され会議室の演台にコの字に座ると暫くして中澤町長が現われ、部会長から順に名刺を交換して回った。突然の事で慌てて胸ポケットから名刺を出し交換したがその気さくな所に好感を持てたし、またまた驚いてしまった。

 スラットして、久米宏似の中澤町長の講演は”Brand & Brand Extension' と云う内容で始まった。要は草津の名前を知って貰い、遊びに来て貰うためには何をすべきなのか。また、草津が豊かになるにはどうすればいいのかを分かりやすく話してくれ、話題の中へ時折富士吉田市の名前を入れて下さるので、嫌が上にも比べざるをえなかった。淀みなく、咬む事無いしゃべりで、1時間がアッ!という間に過ぎた。淡々と話される言葉の中には並々ならぬ使命感や情熱を感じ、さすがはカリスマ100選と納得してしまった。約40分の質疑応答を終え町長は去っていった。

 草津町の様に、我が富士吉田市市民に意識改革は出来るであろうか?当たり前の事を当たり前に出来ない行政。義務を忘れ、権利と派閥の価値観だけしか主張しないアッチ派・コッチ派。市民が同じ方向を向き、同じ物質的精神的価値観を持ち、共生出来る日が来るだろうか? カリスマ町長が舵を取る草津丸が羨ましく思った。流れる時代を読み、行くべき方向を指し示し、市民皆で船を漕ぐ、そんな富士吉田丸になりたいものだ。

    
 ホテル桜井・ホテル内の”湯畑”のレプリカ 




湯畑の一角、光泉寺の階段下で
源頼朝が発見したといわれる

 「 白 旗 湯 」 






  これが有名な「 湯 畑 」毎分4000ℓの湯が湧出



    
  「 熱 の 湯 」  熱い湯を木の板でかき混ぜ、湯音を下げる入浴方法”時間湯”の前に行う作業で
             湯もみショーとして体験&実演出来、その際、草津節が歌われている。    

     
  
   西の河原公園         町営西の河原大露天風呂       

 15時にホテルに到着した。宴会まで3時間の自由時間だ、早速荷物を部屋に置き、折角来た草津温泉を目一杯楽しむべくカメラを持ってホテルを飛び出した。湯畑までホテルの無料送迎バスで送ってもらいあちこち目ぼしい所を探索をした。湯畑では硫黄の匂いが鼻を突いた、結構来る匂いに具合の悪くなる人がいないか心配になった。飛び込んだ湯もみショーは、見事に昔おねーさんだった人ばっかりでガッカリし滞在時間2分、写真だけ撮って飛び出した。 西の河原公園、町営西の河原大露天風呂へ行き、鶴太郎記念館へ入館した。鶴ちゃんは「俺たちヒョウキン族」の頃から好きで、俳優としてもブルーリボン賞も獲得してるし、プロライセンスを持ったボクサーだしその才能の多才さに神様の不公平さを感じてしまう。館内で観た「涅槃」の黒いトーンの絵が印象的だった。

    
    湯の湖(品木ダム)       片岡鶴太郎記念館             浅間酒造 

 タクシーを拾い町内を運転手さんに周ってってもらった。気温が22℃位なのに川という川から湯気が上っている。富士吉田では水を灯油を燃やして沸かし、お湯にしていると云うのに・・・もったいない!・・と貧乏根性と僻み根性が出た。でも、お湯が出るのはヤッパリ羨ましいナ! 草津の湯は酸性が強いので、そのまま川に流す訳に行かず、町の下方に工場があり、そこで石灰を投入し中和させ、再び川に流すのだと運ちゃんが教えてくれた。運ちゃんにどこかイイトコ無い?小指を立てるのでは無く、写真撮影する場所を尋ねると、ジャ!案内しましょうと「湯の湖」へ連れて行ってくれた。行った事は無いが写真で見た「中国の桂林」に似ていた。ブルーの水を貯え、山は落葉樹で覆われ、秋に来たら錦の紅葉が見事だろうと予測出来た。こんな場所を発見出来るのも地元の人と触れ合い会話すればこそで、すごく得した気分、旅の醍醐味だ。


     水澤寺

  
     万葉亭             水澤御膳

 吉田のうどんのHPを持ち、多少こだわりのある自分としては水沢の地に立ち、うどん屋の4~5軒も梯子して胃袋が満タンになるまで食らうぞ!などと勇んでいたが、所詮団体ツアーの悲しさ、地元の方は殆ど食べないであろう大型ドライブイン風の店メニューで、食べてまたガッカリの水沢うどん初体験であった。因みに食べたうどんは手打ちでは無く製麺機で作ったうどんでツルツルタイプ、塩が効き過ぎ、血圧には悪いうどんであった。

  
     ハルナグラス          体験・吹きガラス 

  
     サイボクミート  

 関越自動車道、鶴ヶ島IC近くのサイボクミートは近くだったらチョコチョコと遊びに行きたい場所だった。試食し買った温泉ウインナーは初めての食感、皮無し?で肉の旨味があり味が良かったのでお奨めである。 

談合坂S・A 花壇に咲いていた花

 圏央道を日の出ICまで走り、八王子ICから中央道で帰ったが、繋がると便利になる。朝、ホテルの露天風呂に入りシャワーで軽く体を流して出たが、バスの中で疲れて体の体勢を入れ替えると、微かに硫黄の匂いがした。 さすが全国温泉ランキンクNo1  豊富な湯量と泉質、鼻をくすぐる硫黄の香り、また行きたくなった。 

  「歩みいる人に安らぎを 去り行く人に幸せを」良いね!泉質主義 草津温泉
                          
                         お世話になった草津町の皆さんに感謝して