2021年5月10日(月) 先週、菩提寺の如来寺坊守さんからんから連絡があり、5月10日から2泊予定だった京都西本願寺奉仕旅行がコロナ禍のせいで中止になった。せっかく予定を空け、楽しみにしていたのにショックだ。心は旅行モードになっている「良し!」カミさんと2人で出掛けよう!場所は?以前から鹿児島の知覧へ行きたかったので検索すると、梅雨の走りか?3日間雨だ。日本列島は長い、南がダメなら北、16年前に訪ねたが濃霧で出船出来なかった知床半島クルーズをメインにして行く事に決めた。
釧路空港行きは12時45分の羽田発だが、十分に時間を取り8時30分に家を出た。月曜日の朝で混雑が予想されたが1時間40分で着いてしまった。P2駐車場も4階が混んでいるだけで、後はガラガラだ。JALのカウンター前もガラガラ、その様子は最終フライト便で降りた空港のようだ。
定刻に釧路空港へ降りる、5年振りの道入りだ。先ずは予約したトヨタレンタカーのカウンター「予約した遠山です」ところがである、ご予約頂いておりませんとの事、ネットで予約した積もりだが、どうやら最後迄手続きせずにネットを終了したようだ、、、(汗) 車は、コロナのお陰で混んでおらず車を借りる事が出来一安心、簡単にレクチャーを受け丹頂鶴自然公園に向かった。
丹頂自然公園では放し飼いになっているつがい鶴のヒナが数日前にふ化し、その様子を撮ろうとTVクルーが来ていた。その様子が、偶然その日のニュースで流れ驚いた。公園内で親鳥の背中に隠れるヒナの動作が可愛く愛らしかった。
丹頂自然公園から釧路湿原を望む細岡展望台へ向かう。真っ直ぐな北海道の大地を突っ切って走ると、まさに松山千春の「大空と大地の中で」の歌詞が脳裏を巡る。バックミラーに映り後ろに飛んで行く広大な畑、カラマツの並木、何と言う気持ち良さ、北海道はでっかい道なのだ。細岡展望台から望む釧路湿原、目前180度以上に広がる湿地帯、うねる釧路川がアクセントになっている。貸し切りだった展望台にカップルの観光客がやって来た、何気に車のナンバーを見たら沼津ナンバーで驚いた。厚岸に向かう途中で虹のなり損ない?環水平アークだろうか?立ち上がりの途中で切れた虹色だ。この旅の出発を祝う神様からのプレゼントだと勝手に思った(笑)
1泊目の宿は厚岸「シーサイドインあっけし」、夕飯に出された魚介類が何を食べても旨い、食材の新鮮さに勝るものは無いと思った。厚岸は牡蠣の名産地だ、朝、散歩がてら近くの港へ行くとアチコチに牡蠣殻が落ちていた。牡蠣が生食出来るシーズンに厚岸のオイスターバーで牡蠣に合うワインで乾杯がしたくなった。 空港まで120キロ+98キロ=218キロ
11日、8時30分チェックアウト海岸線を走り羅臼へと向かう。琵琶瀬の展望台から観た琵琶瀬川と太平洋に挟まれた琵琶瀬の町は、丘の上から観ただけで、厳しい過酷な自然と共に生きて来た町と想像が出来た。この日も風が強く、うっかりすると帽子を飛ばされそうな風が吹いていた。
恐竜の尻尾の様に伸びた断崖の先に建つ霧多布灯台。
風連湖 納沙布岬灯台
根室漁港 北方領土返還の叫び 白帆
国後島が直ぐそこに観える
野付半島日本最大級の砂州 枯れ行く木々のナラワナ
サーモンパークは鮭の色々を学べる巨大箱もの施設なのだが、この施設がコロナ禍?で観光客がおらず貸し切りだ。パーク入口に飾ってあったプロフィッシャーの村田さんが釣られたキングサーモンの剥製が巨大で驚いた(写真無し)
知床の玄関羅臼町に到着、時間に余裕があったので気になっていた展望台に車で登った。羅臼港国後島望郷展望台と云うモニュメント(標識)があり、その望郷のフレーズが泣ける。直ぐ前にある島が戦後、ソビエトに掠め取られた国後島、ロシアなのだ。
”道の駅知床・らうす”の売店で孫達への土産にカニを買い求め送った。宿は夕飯は付いていない、訳は、タラバとウニそして帆立バーガー、それに日本酒”北の勝”を持参して、宿泊先の”知床 サライ”にチェックインした。大浴場は無い宿で、コンパクトなバストイレが付いている。風呂に入って汗を流し、日本酒を頂きながら肴のウニ・タラバを食す、イヤー!実に良いマッチングで言う事無し、知床の海に感謝だ。あツ!忘れた、帆立バーガーも良かった。バンズに挟まった帆立のフライとソースが絶妙、行かれる方は是非どうぞ、お薦めです。 本日走行距離 193キロ
今回の旅の目的の一つに”知床クルーズ”があった。平成15年7月、16年前である。その旅も知床クルーズを予定したが濃霧で船が欠航になり、その思いを残した。2005年7月、知床が世界自然遺産に登録された事もあり、もし機会があればと願っていたものが今回現実となった。
ところがである、12日7時30分、知床観光船から海が荒れているので欠航と電話が入った。残念だがしょうがない。それに加え知床横断道路も降雪で通行出来ない、大幅に予定変更だ。急遽、屈斜路湖を中心にカヌーで源流ツアーをやっている ”アトレーヌ”へ電話を入れると、当日にも関わらずOKの返事を頂き屈斜路湖へ向かった。
丹頂鶴のつがいを発見!
コタン温泉露天風呂
”アトレーユ”の湯本さんにレクチャーを受け、屈斜路湖を源に釧路川の源流部をカヌーで川下りを楽しむ。とにかく静か鳥達の鳴き声しか聞こえない。パドルを渡されるが操船は湯本さんに任せカメラだけを構えた。途中で”鏡の間”と呼ばれるスポットがあり湧水がコンコンと湧き出している。水が澄んでおり、鏡の様に光をキラキラ反射させ、さらに周囲の森を映し出すところから”鏡の間”と呼ばれているとの事だ。丁度、持って行ったカメラが水中カメラ機能付きなので、水に入れて撮ると、水草や深く青み掛かった水の色が撮れた。休憩スポットでカヌーを停泊させ、パドルの先に紅茶を載せて御給仕が格好良い。萌え始めた木々の若葉が森の優しいアクセントになっていた。
2012,3の摩周湖
摩周湖は現地で過去ログを調べるまで初めての地だと思っていた、9年前に行っているのにも関わらずである。その9年前は冬の時期、雪に覆われ様相が一変しており記憶が飛んでしまった為か、あるいは加齢のせいで少し痴呆が来ているかも知れない。この日は風も無く、摩周湖は鏡のように静かで摩周ブルーの湖とカムイシュ島、湖を見守るようなカムイヌプリ(摩周岳)が姿を湖面に映し綺麗だった。
そば処福住 サケちらし 雄阿寒岳とカミさん
羅臼岳 海別岳 斜里岳 斜里町の夕焼け 夕飯 310キロ
知床連山に昇る朝陽 ルートイングランデイア知床
13日7時30分、ダメ元でウトロの知床遊覧船へ電話を入れると、本日は就航してるようだ。9時半までにショップまで来てくれれば乗船が可能だと言う、チョット慌ただしいが乗船の予約をして向かった。オシンコシンの滝を観ても余裕があり世界遺産センターのショップでカミさんに最後の買い物をさせる、どうやら帰りのフライト時間に滑り込み、そんなタイトな時間設定なのだ。信号が少なく、道路が広い北海道の郊外は有難い、到着時間の計算が立ち助かる。
さすがの世界遺産効果なのだろう、センター前の駐車場には他では見なかったバスが3台泊り、センター内の研修モニター前には40人程の学生達が先生に導かれ研修していた。
オシンコシンの滝
知床世界自然遺産センター
知床半島クルーズ 女満別空港
運良く念願が叶い世界自然遺産知床半島のクルーズが出来た。ガイドさん曰く、この時期の出船確率は2割なのだそうだ。もし遭遇出来たら自然に生息するヒグマを観たいと思い、貸渡された双眼鏡で岸を眺め、舟の揺れで気持ち悪くなるほど観たが、クルーズ船からは観えなかった。その代わり、本土の桜は終わったが、春遅い北海道知床のエゾヒガンザクラを海から眺められたのが良かった。
一つ気になる事があった。それは、北海道の末端の観光地に人がいない事だ、コロナ禍で観光客がいないのは分かるが、それにしても・・・何とかならないものだろうか!このままでは地方が死んでしまう、そんな気がしてならない。
全走行距離 1089Km
1日平均 272Km
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