2018年12月14日金曜日

家について

 21年間、貸別荘”パインツリー”の代表として営って来ましたが、今年、平成30年7月31日をもちまして代表を長男に譲り、家内と共に産声を上げた本籍地の松山に隠居(転居)の運びとなりました。現在、終の棲家を建設中で元号の変わる新年2月には完成、転居の予定です。
 
 只今、実家のリノベーション中❗建坪が45坪ある2階建ての住宅は築60年程経っており、父親が以前の建物に2階と、古い柱、梁を残し、包み込む様に増築したものです。ですから本体は150年以上前に造ったと聞いております。塚石に乗っただけの柱達は関東大震災の時にも家人を守ってくれました。居間の囲炉裏は、お蚕さんをやっていた時の名残です。梁は囲炉裏を使っていましたのでススで真っ黒です。今回の工事は、この煤けた梁や柱を生かし、何処にもないオンリー1の住まいを目指します。あ、そうだ!2階の天井裏から沢山の御札と、その中から刀と鋳物製の仏像2体が見つかりました。推測するに、藁葺き屋根の住宅から2階建てにする時、神棚にあった御札と仏像、刀は捨てる訳にも行かず、増築した2階の天井裏に遠山家のお守りとして安置したのではないかと思われる。
 
 当初は建物全部を解体し、更地にして分譲住宅を建て、販売する予定であったが、1月10日に父が亡くなり、葬儀場が混んでいたので実家で3日間、仏間に父を寝かし一緒の時を過ごした。その時に、梁、柱を眺め、沢山の色んな思い出が脳裏を巡ったり、また、生まれ在所である本籍地を分割し、他人に切り売りするのは忍びないと思った。設計士の渡辺さんに相談すると問題無く、古い梁柱を使って住宅が出来ると言う。 

 良し!やるべし!普通の住宅では詰らない、遠山家の歴史を組み込んだ住宅が出来る。60年前に父が残した様に、今度は息子が、その歴史に上書きしよう。

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