2018年5月9日水曜日

チーム松山「大人の遠足」

 平成30年5月6日 



 所属するチーム松山、春のイベント「大人の遠足」は7名の参加で行われた。富士山駅から9時48分発の上り電車に乗車、下吉田駅に降りたが、各人トーマス電車に興奮しテンションも子供の様に上りっぱなし。まるで観光客の様にホームでカメラをアチコチに向け撮影会の様相を呈していた。それのそのはず、皆富士山駅から電車に乗るのは何年・いや何十年振りなのだから・・・。



下吉田駅で本日歩くルートを開拓した「富士見の会」3名と合流、ガイドをして貰った。挨拶を済ませ、下吉田駅から新倉浅間神社を目指すと、神社の登り口石段辺りから外人さんに出会う。今日は連休の最終日、観光客は少ないと踏んでいたが、その考えは簡単に覆させられた。境内を歩き、神社にハイキングの安全を祈願、咲耶姫様の階段(398段)を登る。途中、右手のカラマツ林から春セミの鳴声が聞こえた。今年は異常だ、桜の開花も早いがセミの鳴声も2週間は早い気がする。



階段を100段程登ると、相変わらず運動不足なのだろう、ふくらはぎから大腿の後ろ辺りに乳酸の貯まりが早い、93キロを持ち上げるエネルギーのカス、乳酸は、そんなとこなのだろう?と考え、ボツボツ休みながら階段を上る。東屋で休憩だ、後ろを振り向くと青空の下に御山が鎮座し、富士吉田の街並を配している。左上には綿菓子に似たツルシ雲が浮かんでいる、長閑な情景が目の前に広がる。
 


少し休み、忠霊塔裏の写真スポットに移動すると、雛段には外人がたむろし絶景を楽しんでいる。我々も負けずに並び、絶景と共にファインダーに収まった。このオヤジ一行が眼下の街の住人とは誰も気が付かない事だろう。 良く考えると、毎年10年以上塔裏から撮っていた桜と五重塔の情景を、今年は一度も撮らなかった。こんなふうに観光客が訪れる日を夢見て塔裏からの風景写真を発信して来たので悔いは無く、嬉しいが実を言うと、やっぱり、少し寂しい気がする。昔は桜の咲くシーズンでも車で塔前駐車場まで来れたのに、年を拾い、膝が車を要求する時になって、三脚を担いで398の階段を登るのは・・・辛い、などと考えるのは私だけではないだろう。「有名になりやがって・・・!」と、お嘆きのカメラマンさんには、ホント!申し訳なく思う。
富士見の会の皆さんに案内されて「アヤメ平」まで上った。丁度今日は、アヤメを保護し見守る地元の団体「アヤメの会」の奉仕日で、各々手に掃除道具を持った皆さん10名余りとすれ違った。道具を持参して「アヤメ平」迄、登っての作業、本当に頭が下がります。その甲斐あって6月にはアヤメが綺麗に咲き誇り、富士とアヤメの共演を観る事が出来るだろう、感謝だ。



アヤメ平と塔上の東屋の中間地点に「富士見の会」が開拓整備して下さった新ルートの分岐点があった。コースは幅が50センチ程あり、坂がきつい所は10センチ程の丸太を階段状に並べ足が滑らないにしてあった。コースの両端に生えている木々の下枝も落としてあり、通行に支障は無かった。10分程下った所に墓石が散らばっている場所があり、墓石には名前も年代も刻まれ明治15年がはっきり読める、隠し墓地?かも知れない。人里から離れた山中に、そして、折角の墓石が倒れ、傾き、落ち葉に覆われ、参拝の気配さえ
無い。完全に忘れ去られている状態を見て悲しくなり手を合わせた。

我が松山にも 隠し墓 があるが、毎年、入会組合で墓地の草刈をして線香を焚き、坊さんに経を読んで貰っているが、こうした隠し墓は、他地域には無いのかと思っていたが、やっぱりあった。流行病で亡くなった者を村中の墓地に埋葬出来ず、捨てる様に葬り去る場所、隠し墓。出来たら、これを機会に供養して貰えたらと願ってやまない。  

 どんどん下って行くと、御山の観える場所に丸太のベンチが設置してある、これはハイカーにとって嬉しい お・も・て・な・し だ。 尾根の先端にある崖を回り込むと、もう直ぐ孝徳公園だ。この場所は春はサクラと御山、秋は紅葉の撮影ポイントで、カメラマンにとって富士吉田市内の2番人気の場所である。 などと話をしながら山道を下ると中央道の側道へ出た。中央道のトンネル通路を通り、左折すると葦之池(よしいけ)温泉だ。こちらの池にある葦を使い小室浅間神社で毎年1月14~15日に行われており大釜で粥と葦の筒を入れ、葦の筒に入った粥の量で、その年の方策や富士登山者数を占うもので800年以上続いていると云う。その葦之池から名前を頂いた「葦池温泉」ひなびた情緒ある温泉だ。早速、入湯料600円を支払い風呂に入る、天井の太い梁が好印象を残すが、シャワーが無いのがマイナス点だ。 広間でビールとうどんを頂き反省会、メンバーで考徳公園を知らない方もいてチョットびっくり、情報発信はし過ぎるくらいするのが丁度良いのかも知れない。デイスカバリー富士吉田、まだまだ知らない事ばかり「大人の遠足」は楽しかったのだ~♪ 葦池温泉から葦池温泉駅まで徒歩5分。14時28分発、河口湖行きの電車に乗車、富士山駅にて「大人の遠足」は終った。

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