小布施1泊旅行 平成29年9月27日~28日
ここのところ暇になった。なると決まってカミさんが言い出す、「どこか連れてって・・・!」
先週、NHKの放送で葛飾北斎の番組が流れ、小布施の岩松院にある天井画「鳳凰八方睨み図」を見た。
「これどう!見に行かない?」一声で決まり、宿はネットで調べ26日の晩に予約した。
8時40分、出発した。途中SA2カ所で休み、12時には小布施に到着、3回目の訪問である。
早速、スマートインターからハイウエーオアシス小布施に入り、土産を買い込んだ。訳ありで明日は
買い物時間が無いからだ。買い物を済ませ、まずは曹洞宗・岩松院へ向かった。
岩松院は初めての訪問でTVで見るまで知らなかった。寺は山裾の傾斜地に静かに佇んでいるが
TVの影響のせいか、平日にも拘らず訪れる人が多い。
岩松院HP
早速、本堂に上がり天井絵を観た。160年以上前に書かれている訳だが、とにかく色彩の発色が
綺麗で驚いた。当時150両の顔料が掛かったらしいが、やはり良いものを使うと違うな。10分
以上天井を眺めていたので首が痛くなった。
境内には豊臣秀吉の家老であった福島正則廟があったり、小林一茶が寺を訪れ「痩せガエル 負けるな
一茶 ここにあり」とカエル合戦を詠んだ池もあった。昔から小布施は文人墨客を引き寄せる
魅力があった事が忍ばれる。
小布施の街は、相変わらず平日にも関わらず混んでいた。以前と比べると観光客の中に中国人が
多数含まれているのが様変わりしたところかな。良く修景された街を散策するのは楽しい。街の
ご神木であろうか?中心地にあるメタセコイアの巨木下に延びる栗の小路の歩道には、角材が敷き詰められて
おり、コンクリとは違って足に優しく感じた。歩道脇を清水が流れ、季節の花々が咲き誇り、爺婆心を捉えて
離さない。小布施信用金庫の建物も街並みに同化しており、近づかなければ信金とは分からない。
高井鴻山記念館へ立ち寄った。
鴻山は15歳から16年間、江戸・京都を遊学し学問や芸術を修めたが、高井家は北信濃の豪農商であり
財政的にゆとりと、また先見性があったので、子息を遊学させたり、葛飾北斎を住み難くなった江戸から
呼び寄せ小布施に住まわせ支援した。鴻山は北斎を師と仰ぎ、北斎は「旦那様」と鴻山を呼び交流が
続いたという。そんな鴻山や北斎の息遣いが今も感じられる街小布施、そこに魅せられ、今も沢山の
人々が訪れるのだろう。
湯田中温泉・よろずやへ泊った。
桃山風呂が有名で、庭園風呂の端から風呂の建物を眺めると、まるで神社の様相だ。唐破風の屋根が
乗り豪壮。作られた当初は檜の匂いと無色透明でサラリとした温泉でお客様を癒した事だろう。
一泊旅行は忙しい!?翌日の13時から所要が入っている事もあり、9時にはホテルを後にした。
毎日忙しく仕事に追われているが、その中で、たとえ一泊でも家を離れ外に出掛ける事はストレスの
解消になるのだろう、帰路、カミさんの顔が満足そうに見えたのは、普段迷惑を掛けている私の
独りよがりなのかも知れない。
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