韓国・ソウルを訪ねる旅 平成22年4月21日~23日
従業員のおばちゃん達が韓流の流れに乗ってしまい、話が盛り上がり、等々韓国へ旅行する事になってしまった。余りアジアは好きではないので、今まで行った事がない。当初は羽田経由金浦空港の予定だったが、話が進む内に羽田便が取れずに成田空港→仁川空港便になってしまった。羽田空港まで送迎をすれば良いやとタカをくくり、韓国へ行く積もりは無かったが、成田空港まで送るんだったら、エイ!一緒に旅行に出掛けてしまえ!てな乗りで韓国旅行はおじん1人・おばちゃん7人・姪っ娘1人の計9名での出発と、あいなったのだ。
初めてジェットから撮れた富士山・河口湖も見える 仁川空港
まだ暗い早朝、5時集合出発した。途中1回トイレ休憩を入れ、7時10分成田空港近くの光パーキングへ到着し空港へ送って貰った。久し振りの成田空港、人間ウオッチングしているだけで1日いられそうな空間だ、行き交う人それぞれが旅の目的を持ち、街中で観る人々と目の輝きまで違うそんな気までして来る。チェックインを済ませ出発時間迄、食事やショッピングで時間を潰した。
10時、快晴の成田空港を離陸した。水平飛行に入ったところで乗務員に、搭乗機は富士山のどちら側を飛行するのか尋ねると右側と教えてくれた。後部に空席があったので座席移動の旨をお願いすると、幸いにも窓際が空いており、そこへ陣取った。一息入れ、何処へ行っても富士山から離れられない自分に苦笑した。何回も飛行機に乗っているが、今までシャッターチャンスが無かったが今回は狙えそうだ、雲間から見える建物が減り、青黒い山々の間に相模川がうねっている。その向こうに「見えた!」御山が翼の下に見えた。ルートも良い。近過ぎず離れ過ぎず、機体は御山の右側を飛んでいる。「いいわ~!最高!」河口湖まで確認出来るコンデションだ、夢中で撮った。旅の初っ端に念願成就、この写真が撮れただけで、落下傘を着け飛び降りても良い、そんな気にまでテンションが昇るフライトだった。
国会議事堂 免税店前 徳寿宮前(トクスグン) ソオル市庁舎前
12時30分 駐機している飛行機が小さく見える程広大な仁川空港に降りた。出入国審査審査を受け「アニョハセヨ!」と、係官に挨拶したが頷くだけだった。挨拶すると、南の国の出入国審査官はスマイルを返してくれるが、日本も韓国も愛想が悪いのは国民性だろうか・・・。
13時 迎えのJTBのバスに乗った。ガイドは女性でキムさん、一通り注意事項やら観光案内をしているうち、14時30分一行は宿泊先のコリアナホテルに到着しチェックインした。部屋のカーテンを開けると目の前の建物は証券取引所で、左右の建物にはテレビの大型モニターが映像を映していた。
一息する間もなく、近くの免税店へ直行だ。その後、ソウル市庁舎前広場を通る、この場所は2002年日韓共同で行われたワールドカップの際紅いTシャツで埋め尽くされた場所で、庁舎の壁のデザインは近づいて見ると1枚づつの写真を張り合わせたもので構成されていた。ロッテホテルの前を歩き、一行はコスメ通りを目指した。目的は一つ、お買い物。
建物前に何やら行列が出来ている、興味津々のぞいてみるとナンタの劇場があった。情報誌にはナンタの劇場はミョンドン郊外にあり、今回の行程には入れてなかったが、後で最近出来たものと判った。路上で観るか観ないか協議し、19時劇場前集合に決め、一行は雑踏の中へ消えて行った、勿論、目的はお買物だ。17時開演、滑り込みでセーフ。1人60万ウオン、そこしか空いていなかったビップ席で家内と二人ナンタ(乱打)を観た。結婚披露宴の料理を創る厨房での出来事と云う設定で、面白可笑しく厨房内の器具をりズミックに乱打し、野菜が舞った1時間半、一度はお薦めの舞台だ。
オデガム食堂(海鮮料理店)
舞台が終わり外に出ると小雨が降っていた。屋台で透明傘を買い、海鮮料理のオデガム食堂へ皆と合流し向かった。透明なスープに野菜やカニ、貝やアンコウなどの具を入れ煮て食べる海鮮鍋は不味いはずない。また生タコのサシミも注文しコチュジャンを付けて食べると口の中でモニョモニョ、ワー!キャー!言いながら食べるのが楽しく、お腹も旅情も大満足。ホテルへの帰路、街を観ながら徒歩で帰る30分。長い一日と重くなった体に、心地よい旅の疲労感が増し、ホテルへ帰ると即ベッドイン!22時にはグッスリと眠ってしまった。
コリアナホテル 3F 栄レストラン ホテル前証券取引所
8時ロビーに集合した。朝食はホテル3Fの榮だ。あわび粥セット2、7万ウオン ホテルの食事は何処の国でも高いが、あわび粥は初めての味で美味しかった。
昌徳宮(チャンドックン)世界遺産
22日は、ネットのソウルナビで予約し、1日バスをチャーターしてソウル市内を回る事にしており、9時前にホテル前にバスは来ていた。嬉しい勘違いがあった。バスの運転手がガイドを兼任していると思ったら、ガイド(パク)さんが別に添乗していた。バスと運転手込で26万ウオンで10時間の貸し切りだ、これは絶対に安い、お薦めだ。
まずは世界遺産登録の昌徳宮(チャンドックン)へ行った。1997年にユネスコ世界文化遺産にも登録された宮殿で、1405年、正宮である景福宮の離宮として建造された宮殿で、約270年に渡って李氏朝鮮王朝の政務が行われた王の御所。建物や自然の維持管理が行き届いており、山の斜面を利用し豊かな自然をそのまま生かして造った美しい庭園が見事だ。中でも粛宗が創ったという愛蓮池と呼ばれる池には「私が蓮の花を愛するのは汚い所にあっても清く美しい強さを秘めながら、世俗に染まらない君子の姿と似ているからだ」という行が心に残った。好きな韓流ドラマ、チャングムの誓いの1シーンみたいに、今にもチャングムが笑顔で建物の裏から駆け寄ってきそうな気がした。この場所は、時間を掛けて裏山までユックリと回って欲しい場所だ。
景福宮(キョンボツクン)衛兵の交代式
次に、11時から行われる衛兵の交代式を観に景福宮へ行った。衛兵が実にカラフル、赤青黄色の原色を使い綺麗が第一印象、若い男子の隊列に我が一行中の小佐野さんは、終始笑顔・笑顔であった。
青瓦台・大統領官邸
11時40分、青瓦台・大統領官邸へ着いた。よくテレビに出て来る青い瓦が印象的な建物、近づく事が出来ないので、近くの広場で記念撮影だけ撮った。只のおしゃれなサイクリストかと思ったら、ポリスとタグが付いており警察官だった。広い場所の警護には、こんな取り組みも自然態で良いと思う。
明洞餃子店 コスメ通り
昼食は明洞(ミョンドン)市内にある明洞餃子店へ入った。店は人で溢れ、15人以上並んでいるが回転が速く、10分程待っただけで席に座れた。
餃子と云うより、小籠包で肉の包み蒸しだ。ラーメンに似たカルグッスは時間煮込んだ鶏ベースのスープで自家製麺を使い、鶏ミンチ、ワンタンが乗ってかなりのボリュームだ。前に座った計子ちゃんは、食べても食べても減らず、結局食べ切れず半分残してしまった。
南大門市場
13時、南大門市場に降りた。平日の午後ではあるが、かなりの人出があり、歩いていると、あちこちの出店から声が掛かる。人の良さそうなおっちゃんの所で足を止め、韓国海苔を1,5万ウオンで12ケ入りを2つ買ったが、その後行ったロッテマーケットの方が8千ウオンで安かった。品物の違いは判らないが、商品は値段が付いている方が良い。通りから一歩入った幅1メートル弱の通路に、行列の出来る食堂があったり色んなものを売っていた。次回来るような事があったら表ではなく、こう云う通路を巡ってみたい。
南山韓屋村(ナムサンゴル・ハノク・マウル)
15時、南山韓屋村へ入った。ここは古い建物を移築し、昔の生活の様子を見学出来るようになっている施設で地元の小学生が遠足で訪れていた。家の下に釜戸があり、そこで火を焚くオンドルを初めて見た。部屋内は暖気が逃げないよう、しっかり紙で目張りされていた。
ロッテマーケット ドウータマーケット
16時 ロッテマーケットへ降りる、またまた買い物だ。その間、暫しバスの中で眠った。おばちゃんパワーに、とても付いていけない。30程休み、若者のファッションの聖地ドウータマーケットへ、中は、おしゃれな造りになっており、おじさんは付いていけない空間である。さっさと店外へ出て、出店で買ったイカに熱を加え伸ばしたノシイカが美味しかった。
ソオルタワー
18時、夕方から暗くなる時間帯を狙ってソウルタワーに向かった。丁度満開に咲く、桜並木の山道を上ると、黄色のレンギョウと桜のピンク色が実に綺麗だ。駐車場にバスを止め、急坂を10分登るとタワーの下に着いた。チケットを買い、一気に展望台までエレベーターで昇ると眼下に漢江がうねっている。足元の山をピンクの帯が飾っている。展望台をグルッと一周すると360度の展望が広がる。思い思いに夕暮れを待った。展望台で特筆すべきはトイレだ、写真の通り小便器の回りが透明ガラスになっており、高所恐怖症の方は、まず、用を足す事は出来ないだろう。また、7センチ角のタイルにコメントを書き、壁に貼り付ける記念のモニュメントも興味深く面白かった。暗くなると街灯り、車のランプが連なり、まさに宝石箱をひっくり返した様でソオルタワーからの眺めは、是非観て貰いたいポイントだ。
ノビチプ焼肉店
19時30分、バスでコスメ通り近くまで送って貰い、予約したノビチブ焼肉店へ入店した。かの鳩山氏も来店した事があり、他のテレビで見る顔も玄関脇の写真マネキとなっている。「こんな店には来とう無かった!」が、ガイドのパクさんとの話の中で、こんなふうになってしまった、反省である。リブロースの巻いて出て来るヤツが美味しかったし、チジミもフワフワして美味しかった。帰り際、店にお支払いした金額は、2日間バスをチャーターしてもあり余る程の金額だった。高ければ旨いは当たり前、安くて旨いお店を探さなくては・・・ネットハードユーザーの名がすたるってもんだ(反省)
21時、店の前で解散した。どうやら、おばちゃん達は、まだまだ買い物タイムが欲しい様で、コスメ通りの人込みの中に消えて行った。最後にホテルへ帰った人は10時30分を回っていたらしい。
そのままタクシーで家内とホテルへ帰ったが、遊び足りず一人散歩に出掛けた。ライトUPした清渓川(チョンゲジョン)を見ようとホテルから出ると、早速ポン引きがやって来た。「良い娘いますよ・・・」危ない・遊ない!丁重にお断りして地下道へ降りた。信号近くだったので、まだ多少、人が行き交っている。清渓川の端から橋まで歩きUタ~ンして来た。川の傍にはカップルが多く、一人で歩いても絵にならない。
帰り道は証券取引所近くの地下道を利用する事にした。下って行って驚いたというか、納得した。やっぱりソウルにも浮浪者がいた。寝ているもの2~3人で車座になり酒を酌み交わしているもの、かなりの数で足早に通り抜けたがチョット怖い体験だった。ホテルの玄関向こう側では、まだポン引き殿が客を拾っていた。
23時、テレビを見ながら1杯、シーバスのオンザロックを飲むと、直ぐに
夢の中へと連れて行ってくれた。
ベストウエスタン・ニューソオルホテル2F 松竹粥店
8時、ロビーに集合した。
今朝は、近くのベストウエスタンH で朝粥だ。地下道を抜けると直ぐ近くにあった。1万ウオンのアワビ粥を食べたが、残念な事に、ひとかけらのアワビも入っていなかった。決して不味くはないが、昨日食べたアワビ粥には小さなサイコロ状のかけらが何個も入っていた、やっぱ、料金の差は・・・この様に判り易くないといけない。
清渓川(チョンゲジョン) 季将軍像・奥青瓦台 コリアナホテル前
食事の後、ベストウエスタンから清渓川を散歩を兼ね、見に行った。日中の清渓川は昨夜と一変し、人口河川そのままだった。未来型?人口河川だろうか?日本人にはこんな河川を創る感性の人間はいないと思うし、また、いて欲しくないと思った。
日本人はDNAの中に深く、自然を大切にする事を刻んで来た民族なのだから。
仁川国際空港高速道路 空港 3F フードコート
10時、キムさんが迎えに来て、バスに乗り込んだ。「楽しかったですか~?」「ハ~イ!」おばちゃん達は明るく答える。到着した時軽かった旅行カバンはズシンと重く、バスに乗せるにも腰を入れないと持ち上げられない程だった。想い出とお土産を満載したバスは一路、仁川空港へと
向かった。
4Fターミナル 翼の上に月
11時30分 空港へ到着。
カバンを預け昼食を取る事にしたが、フードコートが広かったり、食べるものが無かったりで行ったり来たりし、結局、最初の場所に戻り注文となったが、注文した石焼ビビンバが焼きが足りずに温いビビンバ。本場でこんな不味いビビンバとは・・・最後に焦げが着かずに落ちが付いた。食後も、おばちゃん達はフライト時間までお買い物、凄いわ♪
14時30分離陸し、1時間半のフライトで16時には成田空港に着陸した。税関を通り抜け光パーキングに電話すると、パインツリー号を配車してくれた。乗り換える手間が無いので、このシステムは助かる。
19時30分 車は大した混雑も無い首都を通り抜け、パインツリー庭内へ帰った。近所の中華料理店「蓮」で打ち上げをし、皆全員が無事帰った事を祝い解散したが、今回の旅行で、一つ残念だった事がある。それは、携帯が使えなかった事だ。直前の1週間前にドコモのエクスペリアに買い替え持って行ったが、カメラだけしか使えず、まさに3日間、情報の島流しにあった感じだ。携帯を持ち始めてから今日まで、3日間も携帯が使えなかった事など今まで無い。 もし良かったら3日間携帯の電源を切ってみたら・・・恐らく手元にあれば直ぐにも電源を戻す事だろう。自分が携帯依存症になっている事に気付くだろう。
買った時に、ソウルへ持って行くのでローミングは必要無いかと尋ねると、そのまま使えますとの事だった・・・のにである。「DOCOMOのばかやろー!」と心の中で叫んでみたがしょうがない。帰って来てからドコモに行って尋ねると「そんな筈は無い
そのまま繋がります。」だって、どなたかエクスペリアをお持ちの方、ソウルから繋がるか?繋がらないか?是非、教えて欲しいものだ。
ムクゲの花五つ星のコリアナホテルのバスルームには、日本のコンセントがあった。空港で2種類のコンセントSE型とC型を買ったが、こちらも両方使えるので買う必要は無い。また、メールを打とうとホテルのビジネスPCを有料で借りて使ったが、こちらもメールを送る事が出来ずに、目にあった。ついでに、繋がりもしないのに半額料金を取られ踏んだり蹴ったりだった。 これも旅行に花を添えたと、無理やり納得させる、ソウル旅行であった、おしまい。
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