2012年3月2日金曜日

北海道旅行!

北海道旅行!

 ”オホーツク流氷船と旭山動物園・阿寒「冬華火」・層雲峡温泉氷瀑まつり”

  2泊3日 エアー+ホテル+バス+クルーズ+各種入園料含んで ナント!1人29,800円

  2月16日 
富士吉田集合出発 05:00 → 羽田着 06:40 →
羽田空港 09:30 → JAL509 → 新千歳空港 11:00 → 日高 清水ドライブイン
足寄 あしょろ庵 → 吉田屋 → 阿寒湖温泉 ホテル御前水 18:00 走行距離320㌔ 
阿寒湖氷上フェステイバル「冬華火」

  17日
ホテル発 07:30 → 08:30 摩周湖展望台 → 11:00 網走港 観光砕氷船「おーろら号」
海鮮市場 昼食 12:30 → 網走刑務所 → 端野物産店 → 北キツネ牧場 17:00 →
層雲峡温泉氷瀑まつり 18:30 → ホテル大雪 19:30 走行距離 300㌔
 
   18日
ホテル発 08:00 → 銀河・流星の滝 上川/北の森ガーデン物産店 → 旭山動物園 →
砂川ハイウェーオアシス → 千歳道産市場 → 新千歳空港 JAL524 → 羽田空港 
走行距離 260㌔ → 羽田着 19:00 → 富士吉田着 23:30 

 今回の旅行は元自治会メンバー+奥方の9名で出掛けたが、旅行先が冬の北海道に決まったのは
昨年の10月、奥方の貯金会に男性陣も便乗した時で「冬の北海道は行った事が無い、流氷の海を
クルーズしてみたい!」そんな話しから盛り上がり、メンバーの中で最も旅慣れた茂君がツアーを
探し出し、旅をセットしてくれた。

 2月16日、暗闇の午前5時、遠山宅に集合、出発した。

 6時30分、代々木公園脇を無事通り過ぎた。この辺りを通り過ぎれば停滞はない取り合えず
安心だ。空港中央口の案内板が見えて来る、周遊道路を第一ターミナル76番カウンターに近い
P2駐車場を目指して進むが、これがヤヤコシイ!入り口を間違え真っ直ぐ進み1周回ってしまい
2度目にして、何とかP2の4階へ車を止める事が出来た。送迎用で近場を走るパインツリー号には
カーナビは必要無いと考え着けていなかったが次回、車を買う時は考えなくてはいけない。
 食事をしたり、お話ししたりでフライト時間を待った。

9時30分、定刻通りにJAL509便は飛び立ち、11時の着陸時、多少
不安定な着陸ではあったが新千歳空港に到着した。

 
 新千歳空港                  行程地図           阿寒商店街

 久し振りの新千歳空港は変わっており、浦島太郎の感じであった。大型バスに乗り込み
一路、阿寒湖温泉を目指す北海道旅行880キロの旅が始まった。初日は移動日、立ち寄る
先はトイレ休憩を兼ねて土産物店巡り。日高を越え、松山千春の故郷、足寄へも止まった。
千春の友人が営んでいるという土産店では千春の歌が流れ、看板に書かれた千春の絵と
記念撮影も出来た。バスは進み夜になり阿寒湖温泉に着いたが、立ち寄る場所はやっぱり
土産店だ、後から気が付いたが宿は目と鼻の先だった。通常は宿に着いたら、ひと風呂
浴びて食事となるのだが、今回のツアーは違っていた。部屋に入って荷物を置いたら即食事
その後、20時から阿寒湖氷上フェステイバルがあるからとホテルから追い出され、凍った
湖へ・・・湖では、工夫を凝らして色んな催しが開かれている。鋸を使って氷を切る体験、
カーリング、カマクラ、氷上バナナボート、氷のモニュメントを背景にした舞台と、どれも
寒い場所でなければ出来ない企画で、寒さを逆手に取ったイベントだった。冬華火は5分
あっと云う間に終わったが、寒さを堪え花火を見ながら考えた。凍った阿寒湖に出て冬を
楽しんで貰うには、通常の旅行スタイルではダメ!風呂へ入り一杯飲んだらホテルから
出て来ない、この夜の気温はマイナス12℃、ツアーの延長で服を着ているから成せる技
服を脱いで浴衣に着替えたら、まず出掛けるのを躊躇しまう北海道のしばれる夜である。

  
         コタン村                阿寒湖氷上フエステイバル「冬華火」

 イベントが終わり、コンビニに飛び込んで部屋呑みの仕込みをした。ついでに商店街を
散策したが、ライトUPされたコタン村が雰囲気があり良かった。土産物店の店先には
氷りで作った蜀台が置かれ、中ではオレンジ色に蝋燭の炎が揺らめき、厳寒の寒さの中で
温かさを演出していた。

    2月17日

 雄阿寒岳と阿寒湖                   摩周湖   

 7時30分、阿寒湖温泉 ホテル御前水を出発した。
1時間程で摩周湖を望む高台に到着、記念撮影をする。この時期としては珍しい程の
上天気で、雄阿寒岳や凍った摩周湖の対岸までもがクッキリ見えた。周囲の木々の枝には
昨夜降った雪が載っている、低気温のせいだろうか?積もった雪の結晶が大きい感じがする。
その結晶に朝陽が当たるとキラキラ輝き、実に綺麗だった。


 網走港  オオワシ        オーロラ号でオホーツク海流氷クルーズ

 原生花園駅を通り過ぎ涛沸湖辺りまで来ると、バスガイドさんが「皆さんは運が良いです!
右手をご覧下さ~い!流氷で~す♪」バス内が「オー!」と拍手と歓声に包まれた。 相手は
自然である、時には流氷が何キロも沖合いにあったり、流れて来なかったり、また、吹雪で
出船出来ない事もある。流氷ツアーは運次第なのである。
 11時30分、二二会のメンバーを乗せた砕氷船オーロラ号は網走港を出航した。船は
粗満員、ほとんどバスツアーの客だ。港から出ると直ぐに流氷帯に突入した。薄く白い雪の
載った蓮の葉氷りの繋がりが流氷で、舳先が氷を押し開き、白い氷原に青い航跡を残し
船は進んで行く、思ったより静かだ。多分、南極の氷より薄いのだろう、ガ~ン!ガ~ン!と
氷を砕き進んで行く砕氷船のイメージを持っていたが想像以上に静かで驚いた。

 「本船左手にオオワシが休んでいます!」と船内スピーカーから案内が入ると、デッキの
お客が一斉に両手を伸ばしカメラを構える。オオワシは船が100メートル程の距離に
近づくと舞い上がってしまう。今回の旅行初日に、8年使った愛器のデジカメが逝って
しまい、携帯電話のカメラで撮るしかなかった。携帯ではズームが利かないし連射もダメ
この旅行で残念な事は?と訊ねられれば、カメラが使え無いアクシテントがあった事くらいだ。
 オオワシも見えたし、オジロワシもいた、冬の北海道は自然が一杯だ。同じ条件で晴れが
約束出来れば、本格的にカメラを持って、もう一度写真を撮りに来たいと思いを残した。 
 

 網走刑務所          北キツネ牧場

 13時、網走海鮮市場で遅めの昼食を食べ、網走刑務所へ向かった。
網走刑務所博物館は2度目である。今回は刑務所ガイドさんの説明を受けながら
回ったが”脱獄王 白鳥由栄”の独房前では脱獄せんが為に、格子のボルトに
味噌汁を掛け、その塩分で錆びさせて緩めたと云う、気の遠くなるような作業の
話しを聞いて驚いた。寒く劣悪な環境の中で、脱獄の為、何年も深く思い実行
するのは並みの人間ではとても出来ない事で、世が世であれば白鳥受刑者も違う
道を歩んだ事だろう。白鳥受刑者が外したと云う独房ドアに付いた格子を握ると
やけに冷たくひんやりとして、刑務所にいる実感を体感した気がした。


     層雲峡温泉氷瀑まつり  

 18時30分、層雲峡に到着した。
直接ホテルには行かず層雲峡温泉氷瀑まつりを見学する。会場の河川敷には巨大な氷の造形が
いくつも立っており、関係者が1ヶ月以上前から川の水をポンプUPして散水し、作り上げ
たのだと言う。北海道だから出来る、地の利を生かしたイベントだ。会場内には氷柱、氷の
トンネル、アイスドーム等々、照明が入れられとても神秘的だった。37年の歴史があり
ノウハウの蓄積がなければ、あれほど巨大なアイスパレスは出来ないだろう。 
 ホテル大雪の7Fにある大風呂から眼下に、まつり会場が見えた。先ほどの寒風の会場と
違うヌクヌクの湯船で頭にタオルを乗せ、赤青黄色にライトUPされた祭り会場の全景を
高みの見物としゃれ込んだのであった。


 只今の気温ー22℃    流星・銀河の滝   北の森ガーデン   

 8時出発の予定でバスは、もう来ていた。
まだ時間があったのでホテルの外に出ると寒気が肌を刺す、深く息を吸うと肺が痛く感じる
今まで体験してない寒さだ。マイナス19℃は山中湖で何度か経験しているが、この寒さは
尋常ではない。ホテルに戻り、バスに乗り込もうと玄関に出ると、今朝の気温の表示が
出ておりマイナス22℃!の表示がされていた。やっぱり!北海道は凄い!と思った。
 
 と同時に、昨日行った網走刑務所博物館での囚人の話が想い起こされた。中央道路
開発工事のため、明治23年1200人もの囚人が内地から送り込まれ、今と違って着る物も
粗末な物を着て、厳寒時はマイナス30℃にもなる劣悪の環境の中で使役させられた。
さぞかし寒かった事だろう、200人とも言われる亡くなった方々の冥福を祈りたい。

 バスで5分程走り、流星・銀河の滝へ立ち寄り、表面が凍り付き、水の流れ落ちる
様子が見えない滝をバックに集合写真を撮った。


 旭山動物園  奥は旭川市           ペンギンの散歩

 11時、旭山動物園に入園した。
園内は1メートル以上の積雪があり、除雪してある通路を、バスから降りた乗客の着膨れして
歩く行列姿が、何やらペンギンに似て可笑しかった。ペンギンは隙間なく並んだ人間の垣根の
真ん中をノシノシと歩き、凍った所で滑り、足を取られてよろめく姿が可愛くて周囲の客から
歓声が上がった。ペンギンは、そんな事に動揺する事無く、ペギペースで歩いた。

 次に向かった先は北極熊のサイトだ。
2回目のモグモグタイムにプールの展覧室へ入った。係員がイワシの餌をプールに投げ
込むと、それを取ろうと熊がプールに飛び込む、迫力あるシーンだ。水の中で熊は以外
にもシャープな動きだ、海水に潜ると白い体毛が揺れて綺麗だった。水面から顔を出し
餌を投げる係りの動きを見るポーズが、常に一緒。お客に尻を向け、後ろ右足をガラスに
くっつけて踏ん張るポーズで、何度かする内に皆にも判り、ポーズを決めると歓声が
上がった。



                                          オジロワシ ゴマフアザラシ


 動物園至近の雪の村                                新千歳空港2F 

 旭山動物園の東口近くに”雪の村”と云う施設があったが、こちらで食べたラーメンは
安くて美味しかった、お薦めです。空港への帰路、砂川サービスエリアへ立ち寄ったが
ここのカニは1割以上安いのでお薦めだ。レシートを見せればスノーモービルに無料で
乗れるというので1人乗ってみた。1周500メートル程だったが、北海道の雪原を疾走した
気分を味わい満足だった。その後、買ったジャガバターを買い物袋にクリクルと巻き
抱えてバスに飛び乗ったら、袋からバターがトロリ~っと、この旅行の為に買ったベンチ
コートの前を濡らした。「食い意地が張ってるから・・・」と、カミサンに罵られる始末だった。 

 今まで訪ねた事がなかった冬の北海道。
雪の結晶が大きく感じ、自然が豊かと感じ、動物達まで伸び伸び暮らしている感じがした。
 たまたま今回は運良く天気に恵まれたが、荒天だと人間が生きて行くのにも厳しい環境と
理解出来る。体感したマイナス22℃。富士山麓も寒いが、生きて行く環境としては、まだ
北海道より恵まれていると思う。嘆かず騒がず、富士山麓で頑張って生きて行こう。

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