2007年12月13日木曜日

青森旅行

青森旅行 平成19年10月29~31日

               ----- 29日 -----

 午前5時集合、そして出発した。
6時40分、羽田に到着したが、月曜日で月末のせいか首都高は停滞寸前の混み方だった。
5時半、出発を考えていたが、5時出発で正解だった。車を楽々Pに止め、バスで送って貰った。
 ネット予約してあったのでチケットレスだ、機械の指示に従ってクレジットカードを入れると
航空券が4枚出て来て驚いた。毎年毎年、進化して来たが、発券のシステムは多分これが究極だろう。
とにかく早くて便利だ。定刻から10分程度の遅れで飛び立ち、8時50分青森空港に降りた。
 
 今回の旅行は、旧ホテル組合の時から続いているもので、父親の代から数えて30年以上になる。
昨年まで5人いたが、残念な事に1人が積み立てを止めてしまい、4人になってしまった。2人は
父親程年の差がある70代、後の2人は50代、いつもの4人組で気心の知れた旅行だ。
 
 旅行の足としてトヨタプりウスを選んだ。丁度4人で小回りが利き、省エネタイプ、以前から
乗ってみたかった車だ。ドミノの駒に似たキーを差し込み、ボタンを押してエンジンが・・音は無い
掛かるのでは無くスタンバOK!と云った所だろうか、ギアをDに入れアクセルを踏み込むと音も無く
発進する。カーナビに電話番号入力して白神山地ビジターセンターを目指した。  

 白神山地ビジターセンター


 右手に岩木山が見える頃、小雨が降って来た。
世界遺産に登録された白神山地入り口、暗門の滝迄行きたかったが、雨の降り方が強くなって来たので
諦め、時間を掛けてセンター見学を楽しんだ。展示場に吊るされた、20メートルを超すブナの大木が
印象的だった。見学をして、益々ブナの森を訪ねてみたくなった。

 弘前城


 次に目指したのは弘前城だ、丁度、菊祭りをやってるとの事で予定には無かったが、そこは自由旅行の
良い所、行ってみたい場所などあれば直ぐに変更出来る。お城の周辺は一方通行が多く、城至近駐車場
探しに、ちょっとではあるが苦労した。菊祭りのテーマに風林火山があり、謙信と信玄が、由布姫が
菊人形になっていて、郷土愛なのだろうか、誇らしくさえ感じてしまった。
 見学を終え、駐車場のおばちゃんに教えて貰った郷土料理屋「菊富士」を訪ねた。比内鳥ランチを
食べたが、お値段の割には美味しく一同得した気分の食事だった。 

弘前・郷土料理菊富士HP             秋田県・大湯温泉 千葉旅館 HP
              
                 仲町・侍町 弘前市仲町伝統的建造物群保存地区

 お城近くの中町・侍町を、雨が降って来たので車で周った。各家の門が黒く塗られ統一されており
変な看板なども無く、すっきりとした印象を持った。住民の意思統一がされていて雰囲気の良い街だった。

 一方通行が多かったので、お城の周辺をグルグル周って気が付いた。弘前の街にはシャッター通りが
無かった事だ。どこの街にもあった、昔からの商店が店を開いていた事に驚いた。道路を走りながら
違いを探すと、バイパス沿いにシマムラを1店見ただけだった。青森県は、弘前市は大型店を規制して
いるのだろうか?!郊外に大型店のある街は、核である市内中心商店街が死んでいる、大型店進出は
は公害なのだ。

 岩木山へも行きたかったが、山に雨が降ると周りは霧と雨の世界、それではつまらないし、朝早かった事も
あり、宿へ向かった。大鰐弘前ICから十和田ICで降り、大湯温泉・千葉旅館へ入った。
各部屋から窓下に見える木々が紅葉しており、庭園が素晴らしい旅館だった。 

                ----- 30日 -----

 大湯環状列石・ストーンサークル


 9時、宿を出発し、ストーンサークルを目指した。
ただ広い芝生広場に円形に石を並べたものだが、古代の人々はここで何をしたのだろう?
祈祷や集会所・日時計またはUFOの発着場所等々不思議イッパイの場所であった。

 Uターンして十和田湖を目指した。
周りの山々は紅葉しており、木々の間を走る道路は、さながら紅葉トンネルの様だった。
発荷峠を下り休屋へ入った。平日にも係わらず、駐車場には観光バスが沢山並んでいた。
予定にはなかったが、遊覧船に乗る事に決なり、案内係りに勧められるままに車を子の口まで
運んで置いて貰ったが、これは車で旅をする者にとって嬉しいサービスだった。ゆっくり50分間
船上から錦秋の十和田湖を観る事が出来た。折しも紅葉は、水辺から上に100メートルが見頃を
迎えており、素晴らしい十和田湖の秋を堪能した。

 十和田湖







 船から下りると係りが車のキーを吊るし待っていた。鍵を貰い子の口を出て
奥入瀬へ向かったが、子の口が奥入瀬渓谷の最上流部、すなわち流れ出しだった。
混雑を予想して、当初は定期バスを使い、歩こうかと思っていたが、そんなに
混んでいなかったので、車でポイントを探る事にした。銚子大滝・雲井の滝
阿修羅の流れ・石ケ戸などへ車を止め散策して楽しんだが。思った以上に、川が
大きく、変化に富んでいて半日位時間を掛けて歩いても良いかも知れないと思った。
 特に、人工的な構築物(ガードレール)等が無く、すっきりと自然を表に出し
好印象を残した。

 奥入瀬




 奥入瀬を後に、八甲田山を目指した。
明治35年(1902)旧陸軍歩兵第5連隊雪中行軍遭難記念像を観に行った。
参加者210名中、199名の兵隊が命を落とした場所だ。平成の世に変わっても
ドライブインが1軒あるだけで、ホントに何も無い場所、草原と木々だけの世界。
これに雪が積もったらホワイトアウト!考えただけで空恐ろしくなる。
ロシアを目指しての耐寒訓練であったのだろうが、何と無謀な事を・・。
 映画、八甲田山死の彷徨のフレーズ「天は我々を見放したか・・!」を、思い出した。
 
 八甲田山


 八甲田山ロープウエーに乗る予定でいたが、ガスっており、天候が良くなかったので
取り止めにして、山を下りたが、ドライブインでカレーを食べ昼食とした。コップに
水を入れ、その中にスプーンが差してあったのが、何とも久し振りの光景で、懐かしさ
さえ感じてしまった。グラスにスプーンの差し込まれたカレーを食べたのは何十年前の
事だろう・・タイムスリップした瞬間だった。

 りんご園


 道路脇に立っていた看板に誘われりんご園に立ち寄った。
蜜の入った富士を購入し送ってもらったが、安くて美味しかった。

 ねぶたの里




 何軒かある「ねぶたの里」の中から、ここを選んだのは、祭りの体験が出来たからだ。
体育館をくっつけた様な建物の中には、祭りの屋台が並んでいた。豪華絢爛と云うより
質実剛健の方が合うだろう。針金、木材や和紙を使い歌舞伎物を表現する手法は素晴らしい
伝統工芸だ。15時にショーが始まった。腹に響く太鼓、心地よい横笛の演奏、屋台を
引き出し、皆で遊んだ。短い間であったが、ねぶた祭りの雰囲気を味わった。
 8月の繁忙期に開催される祭りなので、リタイアしないと無理だが、一度は訪ねて見たい
祭りだ。

 目の前に陸奥湾が広がる、浅虫温泉ホテルへ宿をとった。


----- 31日 -----

 青森県・浅虫温泉ホテル

 目前に陸奥湾、手前の島は裸島、奥の高い山は岩木山。

 棟方志功記念館 


 作品の中に「いろは・・」の文字をデザインしたものがあったが、文字の中へ
それぞれにデザインを変えた模様があり、その種類と多様性に驚いた。また、館内
ビデオで描くスピードを観て、やっぱり棟方志功先生は天才だ!と、確認した。

 三内丸山遺跡


 大型縦堀跡や道路など、縄文時代に完全な町を形成している事に驚いた。
  
 アスパル


 近代的な建物ではあるが、中がガランとしていた。唯一、津軽三味線の
実演を聞けたのが良かった。

 アウガ


 昨晩、お酌に来たお姉さんに教えて貰った店だが、店と云うより街だった。
地下は広~い市場になっていた。外は寒いので、この方が買い易いし、売り易い。
普通のデパートと違って、新しい方向性ではないだろうか。これだけのスペースを
良く纏め、造り上げたものだ。中へ入っている商店でカニを買い送くったものを
食べたが、偶々だろうが今まで北海道で買った、それより一番美味しかった。

 11月中旬にはテレビで酸ヶ湯温泉に雪が降ったとニュースで流れた。
八甲田山、十和田湖は雪に覆われている事だろう。今まで気にしなかった街の
名前がテレビに出ると見てしまう。これも旅行の効果だろう。
 もっと、もっと知らない街を訪ねてみたい。

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